
日本26聖人殉教者の道 ~長崎への巡礼~
フランシスコ・サビエル 外川 直見神父

私が防府教会に赴任してからの1年半、何人かの巡礼者が教会の朝ミサに参加されました。ミサの後、彼らが京都から長崎に向かう巡礼の途上であることを知りました。日本26聖人が長崎での殉教に向かって歩いた900キロ余の道を、その心を偲びながら歩いていたのです。この巡礼の道は「長崎への道」といわれています。
実は2月5日は日本26聖人殉教者の祝日です。彼らは1597年1月1日(新暦)京都・大阪で捕らえられ、3日に耳をそがれて牛車に乗せられて京都市中引き回し、6日に堺で市中引き回し、そして9日に堺から長崎に向けて旅が始まりました。当初囚人は24名でした。道中2人のキリシタンが囚人として加わり26名になりました。彼らが防府を通ったのはいつ頃でしょうか。防府教会の北に山陽道が通っています。彼らは1月23日に徳山で泊り、翌日には50キロ近く歩き小郡で泊まっています。途中、宮市本陣で休憩をとったでしょうか。私たちの近くを通っていたのです。
1597年2月5日(慶長元年12月29日)、彼らは長崎の西坂の丘で生涯を神に捧げました。刑場は竹矢来で囲まれていましたが、その外には多くのキリシタンたちが集まり、祈りの声が大きく広がりました。26人はリーダーのペトロ・バプチスタ神父とともに祈りと聖歌に声を合わせていましたが、一人一人の命の奉献とともに声が小さくなっていきました。
26人のうちに3人の少年がいました。15歳のトマス・小崎は尾道の泊りで母親に手紙を書きました。信仰をしっかりと保つように、弟の信仰を励ますようにとの、殉教を前にした祈りと願いでした。書いた手紙を共に捕らえられている父親、ミゲル・小崎に託しました。父は機会を見つけて街道から励ましてくれるキリシタンに託そうと思いましたが、結局託す機会がありませんでした。殉教の後、父親の懐から血にまみれたトマス・小崎の手紙が見つかりました。
12歳のルドビコ・茨木は明るい少年でした。一行が重い気持ちになったときに彼の明るい笑顔が皆の気持ちを和やかにしました。一行が唐津に来たとき、一行を率いる隊長の半三郎はルドビコを見て哀れに思いました。彼は少年を呼んで言いました。「もし私に仕えたい気持ちがあれば、助けてあげよう。」少年はどう答えるか困りました。ペトロ・バプチスタ神父に相談しました。神父は答えました。「もしキリストへの信仰を大切にできるなら。」ルドビコははっきりとしました。そして半三郎にはっきりと答えました。半三郎は言いました。「それはだめだ。信仰を捨ててきなさい。」ルドビコにはもう決まったことでした。「できません。」そして仲間の所に元気よく戻りました。
26聖人殉教者。日本の信仰の大きな先達です。キリストの姿を見て、聖人方の姿を見て、信仰の道を歩きましょう。
カルリパ同窓会2025 1/3
佐久間 洋輔
あけましておめでとうございます。
令和7年1月3日、カルリパが開催されました。
私は、18歳で防府を離れ、早いもので30年となりますが、ありがたいことに毎年のように、帰省のタイミングで声をかけて頂いています。なかなか参加できることも少ないですが、30年前と変わらず、そこにはカルメンシスターがいらっしゃり、カルリパの仲間が集っています。自分の居場所がそこにあることに改めて喜びを感じました。
今回、昨年の近況報告や今年やりたいことをそれぞれ発表しました。昨年は、それぞれが苦悩や喜びを抱えており、悩んだり、喜んだり、挑戦してきたことを知りました。その悩みや喜びをみんなで共有することで、悩みは軽減され、喜びは増幅されたはずです。そして仲間の挑戦を知り自らも力をもらいました。去年を振り返ったからこそ、それぞれが前向きに今年1年を始める目標を持つことができました。
自分を見つめ直した上で、こんな自分が他人のために何ができるのだろうかを考えました。できることはそれぞれ違いますが、今年1年誰かのために何かをすることができれば、それはきっと自分の喜びとなり素敵な1年となるはずです。
普段の生活の中では、忙しさに追われ自分を見つめ直し新たな目標を持つことはなかなかできませんが、今回、このように考える機会を与えて頂いた、カルメンシスターと仲間に感謝します。
今年1年が皆さんにとってより良い1年となりますようお祈りします。
追記
マリア石川純子
今回のカルリパでは、こちらについて分かちあいました。
〇神の愛を表すには(パパ様のメッセージから)
ほほえみ
「ありがとう」
喜びをもって挨拶する
「大好き」を行為で見せる
偏見なしの愛で人の話しを聴く
助けを求める人に気付き実行する
がっかりしている人に気付き力を与える
他の人と喜びを共にする
他の人の成功を喜ぶ
不要なものは必要とする人にあげる
他の人が休めるように助ける
愛をもって注意する
使うものをきれいにする
人が困難を乗り越えるよう助ける
両親・祖父母との関係を保つ
この中からそれぞれひとつ選んで、一年間通して取り組もう、と話しました。
こんにちは
♪グエン・スアン・クイン(防府教会ベトナム信徒会リーダー)
ベトナム信徒会の皆様には、いつも大変お世話になっております。若い力でいろんなことを助けていただいたり、皆さんの熱心な信仰心に感心させられております。
前任者のソンさんから、ベトナム信徒会のリーダーを引き継がれたクインさんです。
これからもお互いに助け合ってより良い防府協働体となりますようよろしくお願いいたします。
♪ロジェリオ・ラコルテ・ジュニア
こんにちは、みなさん。私はロジェリオ・ラコルテ・ジュニアです。ロジと呼んでください。・フィリピン出身です。現在、右田小学校、玉祖小学校、右田中学校で外国語指導助手として働いています。日本の文化、食べ物、音楽が大好きです。日本語についてもっと学ぶことにも興味があります. 家を離れることは時々辛いこともありますが、ここ防府カトリック教会で素晴らしいコミュニティに出会えたことをとても嬉しく思います。皆様の親切とサポートに心より感謝申し上げます。
白浜司教様による『聖年』についての
講話とミサ
日程 2025年3月1日(土)
10:00~11:15(講話)、
11:30~12:30(ミサ)
場所 カトリック山口教会
本年は通常25年に一度の特別な年「聖年」 となっております。この度山口島根地区信徒養成委員会では、巡礼指定教会となっている山口教会で白浜司教様による「聖年」についての講話とミサを計画されました。
聖年による特別の恵みにあずかることのできるこの巡礼に是非ご参加ください。
*「2025 聖年」パンフレットをご持参ください。
行事予定
2/ 2(日) 主の奉献 ミサ9:30
2/ 8(土) 教会委員会 ミサ後
2/ 9(日) 年間第5主日 ミサ9:30
2/15(土) 平和アピール(岩国)
防府教会でのミサなし
2/16(日) 年間第6主日 ミサ9:30
2/22(土) 2月命日のミサ9:30
2/23(日) 年間第7主日 ミサ9:30
2月勉強会の予定
● 聖書を学ぶルカ福音書 ●
昼の部 2月12・26日(水) 10:00
夜の部 2月13・27日(木) 18:30
● キリスト教入門 ●
昼の部 2月4・25日(火)10:00
お 知 ら せ
◆街頭募金送金のお知らせ
12月に行いました街頭募金とクリスマスキャンドルの売上金を合わせて、東チモール聖イグナチオ学園に45,300円1/20送金いたしました。ご協力ありがとうございました。
◆インファンタ台風災害支援募金
フィリピンのインファンタ教区への台風
災害支援募金が42,370円ありました。姉妹教区である広島司教区からまとめて送られます
命 日
主よ、永遠の安息を彼らにお与えください
1日 | 58年目 | マリア・アンナ | 深堀 しま |
2日 | 3年目 | マリア | 三浦 松子 |
10日 | 25年目 | Fr. | デ・ルナ |
12日 | 54年目 | ヨハネ | 大谷 喜太郎 |
14日 | 2年目 | 幼きイエズスの テレジア | 斉藤 初子 |
14日 | 36年目 | パウロ | 三木 彊 |
16日 | 7年目 | マリア | 山田 梅香 |
17日 | 18年目 | ヨゼフ | 清水 勇 |
22日 | 16年目 | ガラシャ | 中村 キヨ子 |
23日 | 45年目 | マリア・ラファエラ | 渡辺 ゆき |
24日 | 63年目 | ヨハンナ | 種田 美弥子 |
25日 | 9年目 | マリア・カルメン | 落合 輝子 |