
まず耳を傾けましょう
―エッファタ 開けー
フランシスコ・サビエル 外川 直見神父
先月14日のミサで懐かしい言葉に出会いました。福音書の個所はマルコ福音書7章で、34節に「エッファタ」という言葉があったのです。イエスがガリラヤ湖のほとりで耳が聞こえず舌が回らない人を癒されたときに発せられた言葉です。福音書に次のように書かれています。
「イエスはこの人だけを群衆の中から連れ出し、指を両耳の中に差し入れ、それから唾をつけてその人の舌に触れられた。そして、天を仰いで深く息をつき、その人に向かって、『エッファタ』と言われた。これは『開け』という意味である。すると、たちまち耳が開き、舌のもつれが解け、はっきりと話すことができるようになった。」(マルコ福音書7章33節~35節)
むかし、神学生時代に、ある教会で洗礼式の手伝いをしていたときにこの言葉を聞いたのです。洗礼式で司祭が指を受洗者の耳に入れて「エッファタ」といいました。受洗者が聖霊の言葉によく耳を傾ける恵み、また、聖霊に活かされて言葉を語る恵みが注がれるのです。その後の典礼改革で、この部分の言葉と所作は洗礼式文から除かれましたが、洗礼を受けてこれらの恵みをいただいていることには変わりありません。
2月14日にこの朗読個所をミサの中で聞いたのですが、そのすぐあと、2月24日に山口教会で2回目の宣教ひろばの集いがありました。この地域の3つの教会、山口教会、萩教会、防府教会の間でどのように内的、外的な協力関係を深めることが出来るかがテーマでした。各教会から数名ずつが集まりました。分かち合いをしながら聖霊がこのテーマに関してどのように導かれるかをたずねます。討議ではなく、他の人たちの意見を傾聴する中で聖霊の導きをたずねるのです。
3回話す機会がありました。1回目、短い沈黙の後に、聖霊に促されて心に浮かぶことを短く話します。他の人はその話を批判的にではなく聴きます。傾聴の態度です。2回目、また短い沈黙の後、また話しをします。このときは、1回目に聴いた皆の話しを祈りの中に思いめぐらし、心の中に思い浮かぶことを分かち合います。3回目、短い沈黙ののちに分かち合います。今度は、2回の分かち合いを受け止めて、今回のテーマに関して、聖霊が私たちをどのように導かれるかを心に尋ね、分かち合うのです。このようにして、宣教ひろばでの分かち合いは終わりました。
このときの分かち合いを後で振り返ったのですが、正直に言って自分がほかの人たちの話をどれだけ聞いていたか、傾聴していたか、どうも大いに疑問に思えました。人が話している間、傾聴しているつもりでしたが、頭の中では自分の考えをまとめようとしていたように思います。
福音書では、イエスは「天を仰いで深く息をつき」とあります。病者に対する憐れみと祈りの吐息なのでしょう。私たちも霊に満たされますように。
聖ヨハネ・パウロ 2 世教皇来日記念平和行事
祝ノーベル平和賞 ノーモア核兵器 核使用
~あなたの痛みと平和への想いを、学び伝えさせてください!~
喜び半分、恥ずかしさと情けない気持ちが半分
マリア 川岡淳子
2024年度のノーベル平和賞が日本原水爆被害者団体協議会(被団協)に授与されました。2月15日の山口島根地区「平和アピール1981」活動は、被団協代表理事である田中聡司さんの講演会でした。(岩国教会にて約30名が参加) 表題は授賞式後感想を聞かれて答えられた田中さんの言葉です。
田中さんは1歳半の時広島で被爆し、家族親族12人が被爆死されました。乳児で被爆した人は晩年に症状が現れるそうで、田中さんも60歳の時原爆症と診断され、今でも何か症状がでるのではという怖さをお持ちです。昨年末のオスロでの授与式参列、その後国内外からの多くの行事や取材の日々で体調を崩されたそうですが、この日は回復間もない御身体にも関わらず穏やかな表情で私達に大切で重要なメッセージを伝えて下さいました。
オスロの高校生に被爆体験を話された後「5~10年後には被爆者がいなくなるのでは?」との質問に田中さんは「10年のうちにあなたたちがいなくなるかも。それまでに人類が全滅するかもしれないのだよ」と答えられたそうです。今年1月に終末時計は人類滅亡まで残り89秒と示しました。それほど現代は危機に直面していると私達は認識しなければなりません。「核兵器はノー」と叫び続けているにも関わらず未だに核保有国は存在し、核被害者は世界に拡散しています。
今回の受賞は長年の活動へのご褒美であると共に、これからも期待されているという喜びを感じる、がその一方、被爆国でありながら核兵器禁止条約を批准しない日本政府の態度が情けないと話されました。
講演会後は、グループに分かれて霊における会話で分かち合いました。私のグループはわずか7人でしたが、その内4人の方の親族に被爆死者がおられ、またキノコ雲を見たという方もあり原爆があまりに身近すぎて驚きました。
戦後80年を迎える今は核時代に入ったとも言えます。改めて被爆者の声を聞きましょう。そしてその記憶が枯れていかないように伝承していくこと、祈りと共に小さなことから平和につながる行いを続けたいと思います。
長崎出身の白浜司教様も積極的に平和活動を行っていらっしゃいます。
4月27日(日)には防府教会に来られ、核のない世界を作るために講演をしてくださいます。是非参加して広島教区民として心を寄せて一緒に考えていきましょう。
ポピイ人形劇 末長くご活躍を!
暁の星幼稚園 吉武瑞恵
2月。幼稚園では恒例になっているポピイ人形劇が行われました。
毎回、素晴らしい仕掛けやコミカルな内容で子どもたちも大興奮です!
年々、技に磨きがかかり、飽きさせない内容となっており、感心しっぱなしです。
思えば、暁の星幼稚園に就職した時、初めて見たポピイ人形劇に驚いたことを思い出します。
あまりのクオリティのため、子どもたちは喜怒哀楽を全力で表し、私自身も目を見離せなかったことを今でもポピイメンバーと話します。(もう一回は『雪女』見たいな〜✿)
子どもたちの喜ぶ笑顔のため、気の合うメンバーと楽しく活動をし続けるポピイ人形劇さん。神さまの愛につながると思います。これからも末長くご活躍をお祈りしております。
是非、バザーでも上演されていますので、ポピイ人形劇の皆さんの温かく愛情あふれた活動をご覧くださいませ!
2025年度 信徒副代表の選出日程
新年度の役員改選の時期が近づいてきました。信徒副代表の選出日程についてお知らせいたします。尚、信徒代表につきましては、任期が2年ですので今年の選挙は行いません。
□立候補推薦受付 3月9日(日)~3月30日(日)
□候補者名掲示 4月 5日(土)~
□信徒副代表選出 4月12日(土)の教会委員会で教会委員による選挙で選出
*防府教会の発展のためにも、信徒の皆様の積極的な立候補及び推薦をお願いします。
四旬節のご案内
3月5日(灰の水曜日)から四旬節に入ります。
今年の四旬節が恵み深いときとなりますように。この聖年の四旬節の歩みをともにしてまいりましょう。
□十字架の道行
3/8から毎週土曜日9:00
□ゆるしの秘跡
四旬節中毎週土・日のミサ前9:00から司祭
が告解場にいます。
□四旬節黙想会
日 時 3月9日(日)9:30のミサから
指導司祭 山中大樹神父(イエズス会)
3 月勉強会の予定
● 聖書を学ぶルカ福音書 ●
昼の部 3 月 12 日・26 日(水)10:00
夜の部 3 月 13 日・27 日(木)18:30
● キリスト教入門 ●
昼の部 3 月 11 日・25 日(火) 10:00
行事予定
3/ 1(土) 白浜司教様による講演とミサ
山口教会(防府でのミサなし)
3/ 2(日) 年間第8主日 ミサ9:30
3/ 5(水) 灰の水曜日 ミサ9:30(灰の式)
大斎・小斎
3/ 8(土) 教会委員会 ミサ後
3/ 9(日) 四旬節第1主日 ミサ9:30
四旬節黙想会
英語ミサ 14:00
3/15(土) 結婚式 11:00
3/16(日) 四旬節第2主日 ミサ9:30
行事企画部全体会
教会学校レクレーション
3/22(土) 3月命日の方のミサ 9:30
3/23(日) 四旬節第3主日 ミサ9:30
教会学校卒業式
3/30(日) 四旬節第4主日 ミサ9:30
お 知 ら せ
◆四旬節愛の献金にご協力を!!
教会は、四旬節の間、祈り、節制、愛の業に励むよう呼びかけています。このうちの愛の業として、カリタスジャパンが司教団からの委任を受けて、四旬節愛の献金を呼びかけ、送られた献金による援助活動を行っています。皆様の祈りのこもった、節制の実りとしての愛の献金は、困難にある人々を心に留め、寄り添っていく一つの具体的な形です。どうぞ愛の献金にご協力をよろしくお願いいたします。
カリタスジャパン担当 パウロ成井大介司教
四旬節「愛の献金」趣意書からの抜粋
命 日
主よ、永遠の安息を彼らにお与えください
3日 | 66年目 | ヨゼフ | 横山 三穂 |
5日 | 7年目 | マリア | 松崎 光江 |
5日 | 29年目 | カロルス | 素村 亨 |
6日 | 11年目 | ヨセフ | 貞森 章吾 |
7日 | 11年目 | マリア・アスンタ | 竹田 房枝 |
11日 | 21年目 | ミカエル | 宇野 金太郎 |
11日 | 16年目 | ルチア | 神徳 美江子 |
12日 | 57年目 | ペトロ | 磯村 三千男 |
13日 | 8年目 | Sr.フランシスカ | ロビラ |
13日 | 18年目 | ガラシャ | 西畑 レイ子 |
16日 | 3年目 | マリア・テレジア | 安村 康子 |
17日 | 34年目 | Sr.マリア・カルメン | 生駒 節子 |
17日 | 1年目 | Fr.フランシスコ・サビエル | 高橋 義博 |
17日 | 1年目 | Fr.イグナチオ | オレギ |
19日 | 51年目 | テレジア | 谷中 絹 |
22日 | 15年目 | フランシスコ・サビエル | 松田 章 |
25日 | 10年目 | ヨゼフ | 亀川 晟 |
25日 | 84年目 | カタリナ | 大谷 タケ |
26日 | 18年目 | マリア・ルルド | 兼島 姫子 |
31日 | 45年目 | カタリナ・リッチ | 三島 育枝 |
31日 | 24年目 | エリザベト | 小原 喜久恵 |