防府カトリック教会へようこそ

教会だより2024年10月号

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防府カトリック教会

ロザリオの祈り

山中大樹S.J. 

今年8月26日午後から9月5日まで防府教会でお世話になりました、イエズス会の山中です。今回は、黙想にでかけた外川主任司祭に代わって留守番をするために滞在させていただきました。みなさま、ありがとうございました。 
 さて、カトリック教会では10月を「ロザリオの月」と呼びますが、教皇レオ13世がこのように定められました。ロザリオの祈りは聖母が聖ドミニコに対して啓示したことが始まりと言われます。2002年には、教皇ヨハネ・パウロ2世が、伝統的な形式であった「喜び、悲しみ、栄えの神秘(玄義)」に「光の神秘」を加えました。 
 この祈り・信心を実践しておられる方は、みなさんの中にも多くいらっしゃることと思います。もし、まだやったことがない方、あるいは、その習慣から遠のいてしまったという方がいらっしゃれば、是非とも始められる、または、再開されることをお勧めしたいと思います。その主な理由は、「絶えず祈りなさい」(1テサロニケ5:17)というパウロの勧めに応えるために、この単純な祈りが役立つと考えるからです。祈りの心が生活の土台になると、日常の見え方が変わるでしょうし、日々起こることに巻き込まれ切ることが少なくなるように思います。そして、何よりも、神様を身近に感じやすくなる、日常の中で神様のなさることに敏感になれるように思われます。 
 ただ、この祈りは単純な祈りであるために、雑念が浮かんだり、集中できなかったりして、きちんと唱えることができないと、かえって罪悪感を生むことがあるかもしれません。そのときには、ロザリオの祈りの本などに書かれていることを思い出してみてはどうでしょうか。そこには「この一連をささげて、…を黙想し、…をこいねがわん」(カルメル会編『祈りの友』1980年)とあります。つまり、ロザリオの祈りは、単純に祈りを繰り返しながら、一連ごとに、聖母マリアと御子イエス様のご生涯の一場面を目の前に置いて、それを味わい、黙想することを中心としています。イエス様や聖母のお姿をできるだけ目の前にはっきりと描き、そのなさることを見て、そのお声を聞くならば、雑念に心を奪われることは少なくなると思います。 
 ロザリオの祈りを通して、みなさんがイエス様と聖母に、そして御父と聖霊により深く出会われますようお祈りいたします。

広島の平和行事に参加して 8/5

マリア テレサ 吉武 瑞恵

広島に原爆が落とされた前の日、毎年8月5日に広島の平和記念聖堂でカトリック広島教区平和行事が行われます。今年も深堀司祭による被爆証言、サンタフェ大司教区のジョン・C・ウエスター大司教さまの基調講演が行われ、そして、日本中の司教団また多くの司祭と一緒に捧げる平和祈願ミサに参加させていただきました。(YouTube配信されていますので、ご興味のある方は『カトリック広島教区平和行事』で検索) 
 私はいつも息子と参加しているので、講演はなかなか集中して聞くことができないのですが、平和を少しでも学んでほしいという気持ちと荘厳なミサに参加したいので参加をしています。今年は息子の希望で、原爆ドームや広島平和記念資料館を見学しました。原爆ドーム周辺では、8月の暑い中、汗だくになりながら学生が平和活動をしていたり、色々な宗教の方が祈りを捧げていました。資料館は学生時代以来だったので、館内がかなり変化しており、とても分かりやすくなっていました。息子は「戦争は怖い」ということが少しずつ分かってきているようで、平和教育の大切さを感じています。8月の広島を歩いていると暑さや蝉の鳴き声など五感に響く広島の思いを感じることができました。 
 記念ミサでは、名古屋司教区の松浦司教が説教された中で、『揺らぎ』という言葉に衝撃を受けました。『心のどこかでは戦争はいけないことだとみんなわかっている事だけど、ある国のように攻撃してくるためには軍事力がなければならないので、戦争ができる国になっても仕方ない、と思ってしまうこと。これは実際に戦争を経験した方とは意識がかけ離れていることである。戦争は急に始まることではなく、いくつかのステップを経て戦争が起こってしまう。少しずつ進んでしまう戦争へのステップに対して止めることの必要性』について仰った時、まさしく今の自分に伝えようとされていることを感じました。 
 私は戦争を経験していないからか、戦争を起こしてはならない、核爆弾を作ってはいけないということに対しての危機感が足りず『揺らぎ』が起こっているのかもしれません。本当の平和の作り方は、イエスさまが教えてくださった方法でしかないことを感じています。今の子どもたちが、本当の平和の作り方で、神の国の完成へ導くことのできるように育てていくことが必要だと思います。たった数日、平和のことを考える今を変え、毎日平和への祈りを積み重ね行動することが出来るよう、神さま、弱い私を強めてください。 
 来年のご参加、お待ちしています。 

実りの秋は、神を讃える歌声とともにやってくる

エリザベト山本綾子

9月22日、中井神父様の学習会が行われ、前回と同様テゼの祈りから始まった。
 一年に一度のこの会を、楽しみにしている方も多いことだろう。それは、私たちの身の回りの社会問題に気付かされ、自分の生き方を問い直すことができる時間になるからだ。
 今回は2015年に教皇様が発表された回勅「ラウダート・シ」〜あなたは讃えられますように!〜を用いて話を進められ、神父様がフランスでの学びの中で出会われた「エコロジーに向かう回心のための霊的な旅路」を翻訳されたことも紹介された。
 すべてのものはつながり、切り離されているものなど、一つもない。私たち人間は、地球という、同じ一つの家に住む、兄弟姉妹です。神を信じるすべての人にとっては、「存在するすべてのものが、神からのたまものです」「無関心でいられるものは、この世に一つもありません」
 この言葉を私たちが真摯に受けとめ、生き方を変えていくならば、争いも、あらゆる差別も格差も世界から消えてゆく。今急激に進んでいる環境破壊も、少しずつ回復に向かっていくであろう。
 引用された聖書の、主の洗礼の場面には衝撃を受けた。何故イエスが人々と同じように、ヨハネから洗礼を受けたのか、私はずっと疑問に思ってきた。神父様は次のように言われた。
 「今あなたから洗礼を受けている方たちと同じように、私も洗礼が受けたいのだ、とイエスは言ってますよね。皆さんの立場に立ちたいのだ、という宣言ですよ。これは人々との連帯を意味しているのですね。」と、実にあっさり言われた。そう、これだ!と、長年の疑問に、これまたあっさり片がついた。
 さて、もし誰かが「今回の学習会で1番心に残っていることは何ですか?」と尋ねたとしたら、私は「はい、お弁当タイムです。」と答えてしまいそうだ。誤解のないように説明すると、お弁当を食べながら分かち合いをしたのだが、皆さんの話されたことが素晴らしくて、この分かち合いこそ、深い川を共に渡る、ということかしら?と考えながら、防府教会の皆さんの厚い信仰を存分に浴びたランチタイムとなった。まるで黙想会のようなひとときへと導いて下さった、お二人の神父様に感謝している。
 最後に、当日のミサで読まれた第2朗読を引用する。
 使徒ヤコブの手紙3章17〜18
 上から出た知恵は、何よりもまず、純真で、更に、温和で、優しく、従順なものです。憐れみと良い実に満ちています。偏見はなく、偽善的でもありません。義の実は、平和を実現する人たちによって、平和のうちに蒔かれるのです。   
 ギターを携え、美しい歌声で平和の種を蒔き続ける若き司祭の活動を、私たち防府教会のメンバーの祈りによって、これからも支えていくことができますように。

大天使聖ミカエルへの祈り 
(防府教会の保護者)
 

慈しみ深い御父よ、あなたは私たち防府教会に、 

守護者として大天使聖ミカエルをお遣わしになりました。 

 大天使聖ミカエル、この社会もそして私たち防府教会も、悪霊による様々な誘惑にさらされています。世間的な生ぬるさの中につかり、御父のみ声に耳を傾けようとしません。私たちがキリストをとおしていただいた成聖の恵みと罪のゆるしにもっと心を向けることができますように、大天使聖ミカエル、私たちを支え励ましてください。 

 社会の中にも、また私たちの心の中にも、善霊と悪霊との大きな戦いがあります。御父に向かってキリストとともに歩もうとする私たちが、善霊と悪霊の呼びかけを正しく見分け、善霊に従っていくことができるように支えてください。 

 私たちの母、聖マリアの慈しみに支えられ、大天使聖ミカエルにこの祈りを捧げます。 

(2024.9.29) 

10月勉強会の予定

●聖書を学ぶルカ福音書●
昼の部 10月  9・23日(水) 10:00 

夜の部 10月10・24日(木) 18:30

●キリスト教入門●
昼の部 10月  8・22日(火) 10:00

行事予定

 ロザリオの月 

10/ 6(日) 年間第27主日 ミサ9:30 

10/12(土) 教会委員会 ミサ後 

10/13(日) 年間第28主日 ミサ9:30 

           英語ミサ 14:00 

10/20(日) 年間第29主日 ミサ9:30 

           ベトナム語ミサ 14:00 

10/26(土) 10月命日の方のミサ 9:30 

10/27(日) 年間第30主日 ミサ9:30 

※毎週土曜日9:00から「ロザリオの祈り」をいたします。 

お 知 ら せ

 ◆教会学校オータムキャンプ 

10/13(日)~10/14(月・祭) 

  徳地少年自然の家にて、久しぶりに教会学校のキャンプを行います。みんな元気に参加できますように!!

命 日

主よ、永遠の安息を彼らにお与えください

3日7年目ヨセフ針間 照正
5日18年目マリア・ルルド清水 ヨシエ
6日28年目カタリナ向井 斉子
6日21年目ヨゼフ中野 進男
8日32年目マリア多田 ミヨ
8日34年目河合 平世
10日16年目フランシスコ・アシジ佐鹿 恵望
10日65年目イグナチオ渡辺 俊治
15日43年目カロル徳永 福二
17日39年目ヨゼフ藤山 一三
22日75年目マリア・テレジア荒瀬 ちえりな
24日27年目モニカ永見 セツ
24日19年目エリザベット・カタリナ横山 英子
25日14年目インマクラタ星出 アヤメ
26日3年目クララ国元 幾子

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