希望の巡礼者-クリスマスを前にして-
英 隆一朗(主任司祭)
希望の巡礼者というテーマで過ごしていた聖年は、クリスマスを過ぎた頃に閉幕します。皆さんの中で、何か特別な巡礼をされた方はおられるでしょうか。あるいは、聖年の恵みを何か味わった方がおられるでしょうか。あるいは、何に希望を抱くことができたでしょうか。希望というものは、今はまだないが未来に向かって抱く期待と喜びです。
クリスマスにあたって、希望の巡礼者だった人たちは誰でしょうか。私は間違いなく、東方の三博士だと思います。彼らは星のしるしに救い主誕生の予兆を見つけました。当時は占星術というのは最先端の科学的知識だったのかもしれません。その星を見つけて、救い主を一目見たいという思いから、遙か遠く(ペルシャ、バビロン、あるいはインドあたり)からわざわざ地中海沿岸のパレスチナ地方まで旅をしてきました。かなり裕福だったので、貴重な贈り物を携えて、キャラバンを組んで、何週間もかけて旅をしたのです。彼らこそ希望の巡礼者にふさわしいです。
星だけを頼りにして、何週間もかけて旅をするということ自体、一見するとあまりにロマンチックというか、金持ちの道楽というか、非日常的な行動です。巡礼はたしかに非日常的な行為です。もしその星が間違っていたとしたら、時間もお金も無駄遣いになってしまったでしょう。星のしるしは間違っていませんでしたが、最後の詰めが甘かったので、ヘロデの宮殿に行ってしまいました。これは大きな失敗でした(そのため、聖家族はエジプトに難民として逃げねばなりませんでしたが)。三博士はその失敗から学び、再び星を見いだし、小さな寒村だったベトレヘムにたどり着くことができたのです。
産まれたばかりのイエスに会ったとき、彼らはひれ伏して拝み、高価なものを奉納物としてささげたのです。赤ちゃんに会って、何を感じ、何を思ったのでしょうか。
彼らはイエスのすばらしい説教を聞くことなく、驚くべきいやしの奇跡にあずかることもなく、ただ赤ちゃんを恭しく拝んで帰って行ったのです。莫大な時間とお金を費やしてしたことは、赤ちゃんを礼拝しただけです。何とも見返りの少ない旅だったではないでしょうか。しかしながら、彼らは大きなものをもらいました。それは希望です。未来に向かう希望をもらいました。帰路では確かな希望を抱き、日常生活に戻っていったのです。
成人したイエスに彼らは会う機会はなかったでしょう。イエスはガリラヤ湖周辺を旅しただけで、異国の地に足を踏み入れていません。たぶん三博士の孫の世代が十二使徒の誰かに出会い、初めてイエスの福音のメッセージを聞いたことでしょう。三博士と幼子イエスとの出会いから50年後くらいのことでしょうか。本物の希望はそのような長いスパンでかなえられていくもののだと思います。
クリスマスを前にして、私たちも希望の巡礼者でありたいです。今の日本はどこか行き詰まっているように見えます。今の時代こそ、希望の星を見いだし、希望の未来に向かって歩むように呼ばれていると思います。東方の三博士のように、希望の星を見つけ、その星に向かって歩んでいくことができますように。
サビフェスvol.3スタッフを終えて
アンナ・マリア 石川 杏
11月3日(月・祝)文化の日、サビエル記念聖堂にて2025年秋の「サビエルフェスタ(通称サビフェス)」が開催されました。ちょうど1年前に初回を迎え、今回で3回目の開催です。このイベントは、広島教区の青年を中心としたボランティアスタッフが準備・運営・撤収を担っています。防府教会からも、石川 杏、石川 花恵、石川 和樹、石田 ひかる がスタッフとして参加しました。
イベント前日、スタッフたちは東京、広島、山口、福岡など全国各地から、自分のお金で山口市に集まります。実働時間は、前日の14時から日沈まで、そして当日の朝7時半から夜20時頃までです。2回目、3回目の参加の人、初めての人、体力のある人、リーダーシップをとれる人、それぞれが「自分にできることがあればなんでもする」という気概で集まり、その力を惜しみなく発揮します。私は1回目、2回目もスタッフとして参加したのですが、3回目の余裕なのか、今回が一番楽しく働くことができました。雇用関係や、頼まれてやるという関係ではなく、自発的な意思に基づいて喜んで他人に貢献する「ボランティア」だからこその気持ちよさが、スタッフ全員に感じられました。
私にとってサビフェスで最も嬉しい瞬間は、お客さんとして来てくれた知り合いに会えた時です。今回は、大学の同級生と部活の後輩が、家族や友人と一緒に遊びに来てくれました。直接会わなくても友だちとコミュニケーションが取れる今の時代でも、自分が「いい」と思うものを、その目で見て、肌で感じてもらえることは本当に嬉しいなと思いました。
サビフェスは、教会の人々と街の人々が教会という場所で交差する、夢のようなイベントです。1人のスタッフとして第3回を迎えられたことがとても嬉しいです。また、これは現場の力だけでなく、皆様のお祈りのおかげだと感じています。お祈りくださった方、ご来場くださった方、本当にありがとうございました。会場の隣の教会として、2026年のサビフェスもみんなで盛り上げていきましょう!
久しぶりの再会
マリア・ヨゼフィーナ 石田 ひかる
教会以外でみんなに会えて、とても嬉しかったです。久しぶりに会うと、みんなお兄さんお姉さんになっててびっくりしました! また教区のいろんな方たちと再会できて嬉しかったです。
このイベントは、教会オープンデーというかたちで、教会を知らない人でも誰でも参加できるのが魅力で、スタッフ・出店者さん・そしてお客さんも全員巻き込んで生まれる素敵な空間が心地よく好きです。まだ参加したことない方はぜひ! 次回、行ってみてください!
クリスマスチャリティーコンサートに参加して
マリア・テレサ 吉武瑞恵
2025年11月30日(日)に「核なき世界基金」へのチャリティーを目的に、毎年恒例のクリスマスコンサートが行われました。
当日は、防府市民合唱団の洗練されたハーモニー、バイオリン八木資義さんとピアノ藤井和子さんのセッションでは楽しさあふれる盛り上がりを見せ、また防府ミカエルクワイアのゴスペルと、盛りだくさんの内容で教会内には笑顔が溢れました。
さて、今回最初に賛助出演させていただいた『防府ミカエルクワイア』は、稲葉照美先生のご指導のもと、園児、保護者と共に、幼稚園や教会学校で元気いっぱい笑顔いっぱいで練習して来ました。ゴスペルの中で神様に愛されている喜びを表現しようと言葉の意味を知り、相手に伝えるために声だけでなく顔での表現も大切にしています。この度チャリティーに賛同してくださったゴスペル教室の方も合わせて、夜の練習を積み重ねていましたが、いつも練習は笑顔で楽しく笑い声が響いていました。(自分の音程のずれに焦ってましたが・・・^^;)
本番当日はいつも純粋な笑顔を届けてくれるMちゃんに助けられながら、会場内は神さまの恵みで温かく包まれているような感覚を覚え、貴重な体験ができ感謝しております。
世界中の方々がクリスマスを笑顔で迎えることが出来ますように、祈りを込めて。
待降節とクリスマスのご案内
☆待降節黙想会 12月14日(日)9:30
指導司祭 英隆一朗神父
ミサ 9:30~10:30
講話 10:30~11:30
黙想・ゆるしの秘跡
11:30~12:30
☆ゆるしの秘跡
待降節中、土日のミサ前8:45~9:15
ゆるしの秘跡に与ることができます。
☆クリスマスミサ☆
12月24日(水)主の降誕夜半のミサ 18:30
ろうそく行列
ミサ後お祝い会・教会学校修了式
12月25日(木)主の降誕日中のミサ 9:30
ミサ後茶話会
行事予定
12/ 7(日) 待降節第2主日 ミサ9:30
12/13(土) 教会委員会 ミサ後
12/14(日) 待降節第3主日 ミサ9:30
待降節黙想会
12/20(土) 街頭募金
12/21(日) 待降節第4主日 ミサ9:30
12/24(水) 主の降誕夜半のミサ 18:30
12/25(木) 主の降誕日中のミサ 9:30
12/27(土) 12月命日の方のミサ 9:30
12/28(日) 聖家族 9:30
聖年閉幕ミサ(幟町)14:00
12/31(水) 感謝のミサ 9:30
1/ 1(木) 神の母聖マリアのミサ 11:00
お 知 ら せ
◆街頭募金 12月20日(土)
場 所:ゆめタウン防府西口・北口
時 間:12:30~13:30 暁の星幼稚園
13:30~14:30 教会学校
支援先:東チモール聖イグナチオ学園
*ご協力をお願いします。
◆釜ヶ崎越冬支援
支援物資は、21日までに神父館へお持ちください。寄付金や送料の補助も助かります。
◆結 婚 おめでとうございます!
11月23日
マルコ 川岡 朋広
坂田 優華
◆帰 天 お祈りください
11月24日
マリア 高橋 洋子(杳子)
命 日
主よ、永遠の安息を彼らにお与えください
| 1日 | 13年目 | アグネス | 道家 真理子 |
| 2日 | 16年目 | マリア | 中野 スミエ |
| 4日 | 10年目 | Sr.ルルデス | パロマス |
| 4日 | 42年目 | フランシスコ・サビエル | 神徳 達也 |
| 9日 | 47年目 | 松本 静江 | |
| 13日 | 13年目 | クララ | 杉山 邦子 |
| 16日 | 31年目 | ヨセフ | 藤井 洋 |
| 19日 | 4年目 | ミカエル | 安達 茂 |
| 19日 | 6年目 | ロランド・フェリッペ | 松崎 忠義 |
| 22日 | 34年目 | 石村 時一 | |
| 24日 | 24年目 | マリア・セシリア | 徳久 静枝 |
| 26日 | 48年目 | マリア・アスンタ | 毛利 誠子 |
| 29日 | 2年目 | 原田 春見 | |
| 30日 | 2年目 | ヨセフ | 松崎 孝志 |
★よいクリスマスと新年をお迎えください!!