
教皇レオ14世を迎えて
フランシスコ・サビエル 外川 直見神父

この春、5月7日から次の教皇を決めるコンクラーベが行われました。2日目に新しい教皇としてアメリカ出身のプレボスト枢機卿が選ばれ、レオ14世を名乗られました。
一般の社会では、新たな教皇がフランシスコ教皇を継承する革新派か、保守派が巻き戻すかなどと論じられていました。確かにそのような視点もあるでしょうが、コンクラーベの選挙は、根本的に聖霊の導きを祈る心です。キリストの救いという面から社会を見て、キリストの十字架による救いから社会を見て、将来を見て、新たな教皇を選挙することでしょう。最近評判の映画「教皇選挙」は霊的な観点、祈りの雰囲気があまり感じられませんでした。
レオ14世はアメリカ出身の初めての教皇です。アメリカ人ということで、社会は大変驚いたようです。しかし、宣教師としてペルーで20年余りも活動して、ペルーの国籍を取得しておられました。貧富の問題、南北の問題を十分に意識しておられたでしょう。また、教皇の名前にレオを選ばれました。教皇レオ13世(在位1878年~1903年)は回勅「レールム・ノヴァ―ルム」を発布されたことで有名です。当時19世紀末で第2次産業革命によって資本主義が発展し、社会主義や共産主義も力を得てきていました。その中で、それらの思想に対して批判的に意見を述べ、労働者の権利を擁護し階級間の協調を重視していました。社会回勅として初めてのものですが、現在も重視されています。レオ14世も、現代の社会で資本主義や自由主義がキリスト教的な価値から離れていること、またAIの技術など新たな科学技術の発展が目覚ましく、その倫理的な視点が遅れていることなど、大きな問題点と考えておられるのでしょう。レオ14世が今後どのような方針を出されるか、よく注意しましょう。
レオ14世は若い時からアウグスチノ修道会に属しており、総長にも任命されていました。そして総長の時代、2008年11月来日し、長崎を訪れています。118名の福者殉教者の列福式に参列するためでした。この118名の福者殉教者の中には、イエズス会の福者ペトロカスイ岐部神父、山口の福者ダミアン、萩のメルキオール熊谷元直などもいます。この中にアウグスチノ修道会司祭福者トマス金鍔次兵衛神父がいます。彼は、ペトロかすい岐部とともにセミナリオで学んでいましたが、マカオに追放され、マニラに渡りました。そこでアウグスチノ会に入会し、のち司祭になります。苦労して日本に入国しました。大胆にも長崎奉行所の馬丁になって、牢獄のバテレンたちと連絡を保ち、夜はバテレンとしてキリシタンたちを訪問して世話をしていました。そして逮捕され殉教しました。このような信仰の先輩もいます。
教皇レオ14世が私たちを導き、社会にキリストの平和を伝える神の使徒として活躍されますように、聖霊の導きを祈りましょう。
キリストの満ちあふれる豊かさになるまで成長するために…から1年
2025年度信徒総会を終えて
アシジのフランシスコ 古城 琢也
1年という時が経つのは、結局のところ早いのでしょうか、それとも遅いのでしょうか。しかし、そもそも時の流れというものは変わることはないものなので、私たちの過ごし方や出来事、気持ちや感情によって早かったり遅かったり感じるものなのでしょう。私としては、「あなたの思われる通りになりますように」の気持ちのもと、あっという間の1年が経ち、5月11日、2025年度信徒総会が開催されました。
参加者は昨年より少なく、年々参加者が少なくなっているようです。これは、月定献金にも反映されていて、月定献金だけ見れば、予算より約44万少ない決算となりました。そもそも月定献金をされる方が年々減少傾向で、昨年は63名ということでした。月定献金の周知や更なる協力が必要なところではありますが、少子高齢化による今後の影響、教会のあり方を次世代のためにも今から考えてく必要性を感じます。ただ、その心配事も神様は知っておられる訳で、このように祈りなさいと教えられた主の祈りを唱え、信じ、実践し、互いに愛し合い、言葉よりも行いで示すことが何よりも大切な事であり、求められていることだと思います。
また、今年は25年に一度の聖年の年でもあり、聖なる巡礼旅行も企画されました。私が信徒代表となったことで、私自身の変化のひとつはいろんな行事に参加することになったことです。参加することで学ぶこと、気付かされること、感じることも多く、これはこの役を得て神様に感謝したひとつでもあります。
この1年を通して、防府教会が抱えている問題も共に考え、深く関わることもできました。総会では、2018年度の会計問題の説明が、外川神父様、共に尽力された佐久間氏からありました。外川神父様を中心に話し合いが度々行われ、この度解決されたことは大変喜ばしいことであり、感謝すべきことでした。ただ、備品購入や管理に関しての指摘があり、これもより良くなるために取組むことになります。他にもまだまだ考えなければならないことはありますが、思いをひとつに、聖霊の働きを願いながら、また感じながら、話し合っていくことを望みます。
神様は何を問われているのか、その答えを探し求める日々を送ってきましたが、その日々は続きそうです。
今年度も皆さんに助けられながら、聖霊の働きのもと皆さんと共に、キリストの満ちあふれる豊かさになるまで成長できたらと思っています。よろしくお願いいたします。
聖なる巡礼旅行の募集
2025年 聖年 希望の巡礼者
今年は、25年ごとに祝われる通常聖年です。
聖年の期間中に、聖なる巡礼をすることによって免償の恵みが与えられます。
今回、広島教区内に指定された巡礼指定教会のうち、米子教会(鳥取)と岡山教会(岡山)の2か所をめぐる巡礼旅行を企画いたしました。多くの方のご参加をお待ちしております。
〇 日 程 2025年10月21日(火)~10月22日(水) 1泊2日
〇 旅行代金 41,000円(内容によっては代金が変わる可能性があります)
〇 訪れるところ 米子教会…守護聖人 聖ヨセフ 献堂92年 主任司祭:ダン神父
岡山教会…保護聖人 聖ディエゴ喜斎 主任司祭:服部大介神父
芳賀の里…聖ディエゴ喜斎の故郷であり記念公園内に記念碑がある
湯原温泉…岡山県北部に位置する自然豊かな源泉の天然温泉
防府教会中高生会発足!
マリア 石川 純子
2025年4月、防府教会に中高生会が発足しました。今までも、侍者やあけのほしこころフェスタの喫茶などで活躍してくれている彼らですが、外川神父さまやノエリシスターとの勉強を通して、お互いと、神さまへの理解を深めていこうと、定期的な集まりとして発足いたしました。
初回の参加は6名。ディーツ・メイソンさん、ディーツ・ローマンさん、福田裕士さん、川脇実祐さん、福田千祥さん、福田千晴さん。外川神父さま、ノエリシスター、リーダーの川岡さん、私と自己紹介をして会が始まりました。4月18日には、松元宙さん、松元陽菜乃さん、ディーツ・ローマンさんが参加でした。「人はなぜ生きるのか」をテーマに、ノエリシスターに聖書を読みながらお話ししていただきました。特に印象的だったのは、最後の「国当てクイズ」でした。ひと家族と一カ月分の食料が写った写真を見て、どこの国かを当てるクイズでした。まず、ひと家族の一カ月分の食料の量が全く違うことに驚きました。写真に写っている人々の肌の色、服装、髪型、食料も、主食も飲み物も本当にさまざまで、とても興味深かったです。ノエリシスターに地域などのヒントをもらっても、国名が出てこない‼︎ 世界平和を願うなら、地理を学んで世界を知ろう、と誓いました。
中高生は、部活や勉強に多忙な世代ではありますが、錬成会やチューブロで、教区での出会いが広がる貴重なタイミングでもあります。今年のチューブロも、松元宙さんが「本当に参加してよかった」、川脇実祐さんも「来年もぜひ参加したい」と言ってくれました。5月の乙女峠では8人が夜間巡礼を歩きました。6月に福山教会で行われる召命学校にも複数人が参加します。防府教会の子どもたちは、その活発な行動力で、広島教区ではとても有名です。素晴らしいことです。これは本当に奇跡だと思います。彼らとの楽しい活動が長く続いていきますように、神さまのお導きがありますように、お祈りをお願いいたします。
最後に、6月の召命学校の案内文がとても素敵なのでご紹介します。
「今回のテーマは『教会という家』です。
私たちは洗礼によって神さまの子どもとなり、信仰をもってひとつの家族となりました。教会は私たちカトリック信徒にとってのお家です。お家では、私たちは成長し、喜びや悲しみ、人生の様々な大切な時期を共に過ごしていきます。
今回の召命学校では「教会という家」の中で、神さまと兄弟姉妹たちとともに、心を開いて集い、祈り、学び、語り合うひとときを持ちたいと思っています。みなさん一人ひとりのご参加を心からお待ちしております。」
防府教会役員(2025度)
役員名 | 氏名 | |
信徒代表 | 古城 琢也 | |
信徒副代表 | 川岡 淳子 | |
八木 資義 | ||
岡村 明彦 | ||
会計 | 委員長 | 山本 綾子 |
委員 | 藤井 美恵子 | |
委員 | 佐久間 憲二 | |
財務 | 委員長 | 原田 ますみ |
受付 | 佐久間 富美江 | |
納骨堂 | 古城 琢也 | |
監査 | 瀬川 亨明 | |
行事企画部 | 岡村 明彦 | |
施設園芸部 | 鶴田 昇 | |
福祉部 | 濵口 利夫 | |
典礼部 | 伊藤 里美 | |
教育宣教部 | 石川 純子 | |
広報部 | 杉山 恵都子 | |
クリスマス コンサート委員 | 委員長 | 八木 資義 |
委員 | 中川 千鶴子 | |
委員 | 岡村 明彦 |
*地区宣教司牧評議会委員
小教区 | 信徒代表 | 古城 琢也 |
*平和の使徒推進本部推進チーム委員
平和 | 吉武 瑞恵 |
養成 | 川岡 淳子 |
6月勉強会予定
● 聖書を学ぶルカ福音書 ●
昼の部 6月18日・25日(水)10:00
● キリスト教入門 ●
昼の部 6月3日・17日(火)10:00
行事予定
6/ 1(日) 主の昇天 ミサ7:30・9:00
あけのほしこころフェスタ
6/ 8(日) 聖霊降臨の主日 ミサ9:30
英語のミサ 14:00
6/14(土) 教会委員会 ミサ後
6/15(日) 三位一体の主日 ミサ9:30
ベトナム語のミサ 13:00
6/22(日) キリストの聖体 ミサ9:30
教会学校レクレーション
6/28(土) 6月命日の方のミサ 9:30
6/29(日) 聖ペトロ 聖パウロ使徒
ミサ 9:30
お 知 ら せ
◆行事企画部全体会 6/8(日)
バザーの反省と慰労会を兼ねて全体会を行います。お集まりください
命 日
主よ、永遠の安息を彼らにお与えください
3日 | 87年目 | マリア・ローザ | 藤本 幸子 |
3日 | 24年目 | マルガリタ・マリア | 山本 由美子 |
6日 | 29年目 | Fr. | アランダ |
8日 | 18年目 | Sr.ルチア | 漆原 喜志恵 |
11日 | 7年目 | Fr.グレゴリオ | 小崎 次郎 |
11日 | 9年目 | ペトロ | 中川 武志 |
14日 | 51年目 | アロイジオ | 野津 英夫 |
16日 | 29年目 | マルコ | 橋口 光雄 |
17日 | 22年目 | マリア | 柴崎 寿子 |
18日 | 14年目 | Sr.アンパロ | ビルト |
18日 | 9年目 | マリア | 国満 末子 |
18日 | 6年目 | カタリナ | 白井 美都香 |
21日 | 7年目 | マリア・アンナ | 田中 安子 |
22日 | 2年目 | セシリア | 松崎 幸代 |
24日 | 52年目 | 川崎 尚武 | |
26日 | 60年目 | マリア | 大田 マサ |
29日 | 37年目 | マリア | 吉富 千歳 |