フランシスコ・サビエル　外川直見

 　防府教会に着任して2カ月が過ぎました。皆さんとの交流も大分拡がってきました。しかし、まだまだです。厳しい暑さ、コロナの心配、ミサの後、暑い太陽のもとでの会話も厳しい試練です。コロナ前のように信徒会館に寄ってのす。 
　簡単な自己紹介をしましょう。関西に生まれ育ち、神戸のイエズス会学校、六甲中学高校で少年期を過ごしました。大学で化学を専攻して、化学会社で2年余り勤務しました。神様に呼ばれてイエズス会に入会しました。神学生のときに栄光学園高校で化学を教え、軟式テニス部の顧問をし、生徒指導の下働きをしながら毎日が過ぎていきました。翌日の授業の準備をするのが精一杯で、祈りの時間を取るのが本当に難しい毎日でした。しかし、まだ見習い神学生、一人前の教師ではなかったため生徒たちと気さくに付き合えました。長上から「将来の働き場は中学高校の分野ではどうですか。」と尋ねられた時に、「喜んで。」と返事をしました。それで中等教育分野が私の活動になりました。
　中学生、高校生と付き合って40年近く、卒業することになり、8カ月ほど研修期間をもらいました。エルサレムとイギリスでイエズス会霊性の研修コースに参加しました。ただ、英語力の弱さ、その実りは？？？でした。 
　帰国した翌朝、食事の後管区長に呼ばれ、「ご苦労様でした。ところで、この後ロヨラハウスの館長はどうですか。」というお言葉。これは「やってください。」という別の表現です。この任命を受けてロヨラハウスで5年半、イエズス会の老司祭方をお世話しました。実際のお世話は介護ヘルパーさんたちがしてくださいます。私は、ミサ等、祈りの場をつくること、そして神父さん方が病院に通院するときに付き添い、自動車の運転手となることでした。しかし、病気を病み近く死を迎えようとする先輩司祭方の姿から、人生の終りに当たっての奉献の心、そしてその日に向かう日々の生き方を教えられました。 
　そして、コロナが広がる中、山口教会に赴任。着任してすぐに教会活動が休止になりました。その間、フランシスコ・ザビエルの足跡をたどり、キリシタンたちの厳しい殉教の道を学ぶ機会となりました。 
　山口に来てしばらく経った頃でしたが、思い出されたことがあります。イエズス会に入会してまだ間もない頃、栄光学園で神学生教員として働き始める前の頃でしたが、司祭への準備をしながら、自分が将来教会で司牧活動に携わっている姿を思い描いていたことでした。その時に思い描いていた自分の姿が、今になって現実になってきています。 
　神様の不思議な計らいです。 
　2023.8.29

マリア・テレサ　吉武瑞恵

　８月５・６・９日。今年も広島の世界平和記念聖堂にて平和行事が行われました。 
　今年で2回目の参加となる私は、外川神父さまとともに参加させていただきました。山口からはアルフレッド神父さまや神学生、宇部からフィリピンの方も参加され、賑やかなバスの旅となりました。バスの運転手さんのご配慮で少しだけ広島の街を見ることができました。平和記念公園では原爆死没者慰霊式の準備が着々と進められ、多くの観光客で溢れていました。また、原爆ドームの横を通り過ぎることもでき、今から祈りに向かう私たちの心を響かせてくれました。 
　開催前までの会場では、ノートルダム清心中高等学校の生徒さんが、平和記念聖堂について個別に説明をしてくださり、教会を作られた方の思いを知ることができたり、ウクライナ避難民の子どもたちによる絵画展では、子どもたちが受ける生々しい戦争の影響が描かれてあり、そして実際に今この絵を描いた子どもたちが生存しているかが分からない状況に衝撃を受けました。 
　平和行事では苦しい原爆証言を聞き、原爆の悲惨さを改めて感じ、またアメリカから巡礼団を率いて来日されたサンタフェ大司教さま、シアトル大司教さまの基調講演では、核軍縮へ向けての行動される司教さまたちの強い思い、真摯な姿を感じました。 
　荘厳な平和祈願ミサは、世界中で行われているミサとの繋がりを感じる事が出来ました。 
　今回参加して嬉しかったことは、我が子が自分から手を合わせて、平和のために祈っていた姿を見た時です。モンテッソーリ女史が『戦争を終結させるのは政治の仕事であるが、平和な世界を築けるのは子どもたちである』と言われました。この広い世界で、自分の置かれている場所で神さまのために働いていることや平和のために祈ることは、大海の１滴ほどにも満たないと思います。しかしこれから未来を生きていく子どもたちが少しでも平和に生き平和を作る人であれば、ほんの少しでも神の国に近づくことができるのであれば、長い時間人間が傷つけてきたこの地球も癒され、笑顔が増えるという希望を持ちたいと思います。 
　来年は皆さまとご一緒できることを楽しみにしています。 
平和行事について広島教区のホームページで配信されていますので、是非ご覧ください。

　この度平和行事に参加されたアメリカのニューメキシコ州サンタフェ大司教区（その管轄区域内に、広島と長崎に投下された原爆が開発・製造されたロスアラモス国立研究所がある）のジョン・ウエスター大司教様、ワシントン州のシアトル大司教区（その管轄区域内に、アメリカ国内で最も多く核兵器が配備されている）のポール・エティエン大司教様は、「核兵器のない世界」の実現を目指して、被爆地である広島・長崎のカトリック教会と連携していくことを強く望まれ、日米４教区で「核兵器のない世界のためのパートナーシップ」を締結されました。このパートナーシップ宣言をお読みいただき、核兵器のない世界のために「平和の使徒」として働くことについて考えてみませんか。 
（「核兵器のない世界のためのパートナーシップ」の宣言文は、聖堂後ろに置いてあります。）

平和を実現する人々は幸いである。

8月11日～12日の練成会にて
マリア・セシリア　福田　千祥

　成会では、皆で平和について考えました。 
　広島の原爆の日のビデオなどを見て、平和というのを、一枚の画用紙に描きました。 
　「平和」ってよく聞く言葉で、平和な世の中に生まれた私達なら簡単な課題だと思いました。なのに、平和というのを絵にするのがとてもむずかしかったです。
　この世にはまだ争い合っている国がある。平和が身近ではない人がいるのだと、改めて思い返されました。 

マリア・ガブリエラ　福田　千晴

　初めて、親無しでの宿泊で、心配ではあったけれど引率のお姉さんがちゃんとしていて、1泊2日を楽しめた。 
　行きの電車内でも帰りの電車内でも、イスに座らせてくれるその志しがうれしかった。BBQの時も、率先してお肉を焼いたりしてくれていた。引率のお姉さんと、私を比べるとやさしさに大きな違いがあると分かった。 
　今回の練成会を通して、練成会で習った原爆の話やゲームなどの人付き合いなどから、人を思いやる気持ちと、自分の非力さを教えてもらった。数々の改善点を日常生活に活かしていけると良いと思った。 

クララ　渡部　四葉

　8月11日から1泊2泊で広島の祇園教会へ練成会に行ってきました。同年代の小中学生がたくさんいて、みんなでドッジボールや花火をして交流できました。特に夜寝る前にやったトランプは楽しかったです。 
　講話で原爆の話を聞いた時、改めて戦争の恐ろしさを思い知らされました。夕方には司教様も来られて、一緒にバーベキューができたので嬉しかったです。 
　今回参加することで、他の教会に友達ができ、たくさんのいい経験ができました。ありがとうございました。次回も是非参加したいです。

9/ 3(日) 年間第22主日 ミサ9:30 

9/10(日) 年間第23主日 ミサ9:30 

　　　　　英語のミサ　14:30 

9/17(日) 年間第24主日 ミサ9:30 

9/18(月・祝) 防府教会のミサ7:30 　教区100周年閉年行事と ミサ 11:00～(広島) 

 9/23(土) 9月命日の方のためのミサ 9:30 

9/24(日) 年間第25主日 ミサ9:30 

9/29(金) 聖ミカエル　ミサ9:30 

9/30(土) 暁の星幼稚園運動会9:00 　ミサ7:30 

◆新しい「ミサの賛歌」研修会　9/17(日) 

 14:00から山口教会で行われます。どなたでも参加できます。 

◆広島教区創立100周年閉年行事とミサ 

9/18(月・祝) 

　世界平和祈念聖堂(広島)において 

11:00～12:30 講演会　川村信三神父様 

　　　　　　　　　　　　　（イエズス会） 

12:50～15:00 教区創立100周年閉年ミサ＊平和の使徒推進本部より　YouTube配信あり

9月1日～10月4日

危機に瀕している世界の環境問題に対処するために教皇フランシスコの教え『「ラウダート・シ（ともに暮らす家を大切に）』を学び、祈りのうちに実践していく一つの手段として、「すべてのいのちを守る月間」がさだめられました。 
　この期間中、「全てのいのちを守るためのキリスト者の祈り」を唱えていきます。また、わたしたちも、環境問題について考えたり、できる方法で活動していきましょう。 
「すべてのいのちを守るためのキリスト者の祈り」は先般お配りした「教区の祈り」のパンフレットP7に掲載されています。また、防府教会のホームページの「祈り」の箇所にも掲載されています。どうぞご活用ください。

主よ、永遠の安息を彼らにお与えください