ともに歩もう、教会とともに
~ 宣教ひろば シノドス的教会 ~
フランシスコ・サビエル 外川直見神父
わかりにくい表題です。しかし、最近教会で大切にされている言葉なのです。そして防府教会の私たちもこの言葉に親しくなっていきたいのです。
昨年10月、バチカンでは世界シノドス第16回通常総会の第1会期が開かれました。「シノドス」とは公会議または宗教会議のことです。多くの司教たちが世界中から集まり、教会の諸問題を審議します。私たちには遠い存在に感じます。しかし、私がイエズス会に入会する直前、第2バチカン公会議が開催されました。教会が現代世界に向かって開かれねばならないと4年間にわたり開かれ、教会に関わることだけでなく、世界の諸問題も取り上げ審議を重ねました。教会の姿勢が大きく変わり、教会が世界に開かれた画期的な公会議になりました。このように、シノドスは教会にとりとても大切な会議なのです。
シノドスは「シン=共に」と「ホドス=道」との合成語で「ともに歩く」の意味になります。「教会が人々とともに歩く、キリストと共に歩く」ということです。第2バチカン公会議では教会がキリストとともに、現代世界とともに歩こうとしたのです。
教皇フランシスコは今回のシノドスを開催し、現代世界の様々な問題を取り上げ、苦しみや困難に寄り添い、キリストの救いを社会に伝えようとしています。そのために、教皇は司教たちの参加を求めるだけでなく、世界中の全信徒の参加を強く求めています。全信徒たちの目と耳と口、手と足、頭脳と心、そのすべての積極的な参加を求めています。検討すべき諸問題は、司教たちの住んでいる世界よりも信徒たちが生きている世界にもっと深くかかわっていて、信徒たちの感覚によって社会から吸い上げ、信徒たちの手足を通してキリストの救いを社会に伝えていくのです。フランシスコ教皇は今回のシノドスが世界の具体的な場につながり、生活に密接に結ばれることを強く希望しています。昨年のシノドスの第1会期の前に、広島教区でもその準備の集まりがあり、そこでの提言が日本全体の教会、大陸間の教会を通してバチカンの第1会期のシノドスに運ばれました。そのシノドスの討議から「ともに歩む教会のためにー交わり、参加、そして宣教」という討議要綱が発表されました。その要綱を受けて、今秋に開催されるシノドス第2会期に向けて、各小教区の教会で諸問題の検討が求められています。
2024年度からの10年間、「ともに歩むあたたかさのある教会をめざそう」との長期目標を掲げ、「あたたかさの源泉に立ち帰る」(典礼活動)、「あたたかさを育む共同体をつくる」(司牧活動)、「あたたかさを広げる教会を築く」(宣教活動)の3つの中期目標を通して、教会の意識を高め、信仰を強め、社会への交わりを深めたいのです。
広島教区では、この分かち合いの場を「宣教ひろば」と名付けました。防府教会も、創立71年目を始めるに当たって、防府教会の「宣教ひろば」で意見を分かち合い、聖霊に導かれてキリストとともに歩む道を尋ねましょう。
聖書の勉強会(昼の部)に参加して
ヨハネ 岡村明彦
勉強会に男性の参加者が少ないという声があり、参加しました。私は幼児洗礼で、中学以降は部活などで、ほとんど教会には近寄らないタイプでした。聖書についても、小学生時の教会学校やミサでの朗読で接する以外、自分から聖書を読んで勉強することはなく、たまに、一般書物の中で聖書の言葉が引用されていると、その箇所を開いてみる程度でした。
しかし最近、古希を過ぎて先が見えてきたせいか、聖書が人類の長い歴史に影響を与え続けてきた事実に不思議さを感じるようになってきました。翻訳された内容についてはある程度理解できるように思いますが、言葉の理解だけでは感じ取れないものがあるような気がしています。昨年の4月、NHKのEテレで100分de名著という番組があり、「新約聖書 福音書」という題目で若松英輔さんが解説され放映されたようです。番組は見逃しましたが、その番組のテキストを義兄が送ってきてくれたので読みました。さすがに批評家、随筆家の若松さんの解説は、私の鈍感な頭では理解しがたい内容でした。テキストの表紙の副題にも「言葉の奥にあるコトバ」「理解するのではない、心で味わうのだ。」とあります。
外川神父様は聖書の内容について、「こうだ。」と決定することはできないと言われました。執筆された年代順や執筆者の心情、またその時代背景から考察する勉強会は何だかわくわくするような発見がありそうです。
聖書研究会へのおさそい
エリザベト 山本 綾子
時間に追われる日々の中で、聖書をじっくり読み深めたい、教会の皆さんとみことばの分かち合いをしたい、そう考える人は、たくさんいらっしゃると思います。
年明けから、外川神父様の聖書研究会が始まり、私は木曜日の仕事帰り、夕方6時半からの会に参加しています。
初回は自己紹介のあと、ルカ福音書と創世記を、2回目からは創世記をゆっくり読み進めています。何度も目にしてきた箇所なのに、毎回新しい発見があり、びっくりしています。
神父様のあたたかいご指導のもと、聖書の一つひとつの言葉を、心の中で思いめぐらせ分かち合いをします。
ゆったり流れる時間、神様との対話の時間です。
ご都合をつけて、一回でも参加して下さい。きっとまた来ようかな?という気持ちになりますよ!お待ちしていまーす
外川神父様の聖書の勉強会(3月の予定)
● 聖書を学ぶ「ルカ福音書」 ●
昼の部 3月6日・13日(水)10:00
夜の部 3月7日・21日(木)18:30~
● キリスト教入門 ●
昼の部 3月 5日(火) 10:00~
3月26日(火) 9:45~
夜の部 3月 5日(火) 17:30~
聖ヨハネ・パウロ2世教皇来日記念平和行事
~教皇フランシスコの核廃絶のメッセージを受けて~
『思い出し、ともに歩み、守る』
マリア テレサ 吉武瑞恵
2月11日、山口教会で『平和アピール1981』が行われ、参加させていただきました。
初めに、1981年2月25日に教皇ヨハネ・パウロ二世が核兵器廃絶を訴えた『平和アピール』を朗読しました。あまりにも有名な演説ですが、全文を読んだことはなかったので、良い機会でした。40年以上前の演説でありながら、今も生き生きと訴えかける文章は人間の弱さと一致の難しさを感じました。
その後、講師としてカトリック広島司教区の白浜司教さまより、今広島教区で取り組んでいる二つの活動を伝えていただきました。
一つ目は『核なき世界基金の創設』(nuclear-free.net)です。広島教区と長崎大司教区、また民間の3つの団体の代表の方々と協力して「核なき世界」推進のために、「核兵器禁止条約」第6条に関連する支援を行うために三つの目的を支援する基金を教皇フランシスコが来日された後2020年に立ち上げられた活動です。
二つ目は、『核兵器のない世界のパートナーシップ』宣言についてです。昨年8月の平和行事の際、来日された米国ニューメキシコ州のサンタフェ大司教区(管轄区内には、広島と長崎に投下された原爆が開発・製造されたロスアラモス国立研究所がある)のジョン・ウェスター大司教とワシントン州のシアトル大司教区(米国内で最も多く核兵器が配備されている)のポール・エティエン大司教と「核兵器のない世界」の実現を目指して、日米4つの教区の司祭が連携していくために協議し『核兵器のない世界のパートナーシップ』宣言に署名されました。
兵器廃絶という大きな目標に対して、小さな歩みでも止めない司教さま方の働く姿に感銘を受けました。ご存知の通り、白浜司教さまのお話しぶりは、穏やかで優しいお声の中でも、強い意志を感じました。
キリスト者として、未来の世界のために平和に向かってともに歩むことができるきっかけをいただけました。小さなことでも出来ることから進んで行けたらと思います。
2024年度 信徒代表・信徒副代表の選出日程
新年度の役員改選の時期が近づいてきました。信徒代表と信徒副代表の選出日程についてお知らせいたします。
□立候補推薦受付 3月13日(水)~3月31日(日)
□候補者名掲示 4月 6日(土)~
□信徒副代表選出 4月13日(土)の教会委員会で教会委員による選挙で選出
□信徒代表選出 5月12日(日)新年度信徒総会にて参加信徒による選挙で選出
□信徒代表期日前投票 5月5日(日)・5月11日(土)
*防府教会の発展のためにも、信徒の皆様の積極的な立候補及び推薦をお願いします。
行事予定
3/ 3(日) 四旬節第3主日 ミサ9:30
四旬節黙想会
3/ 9(土) 教会委員会 ミサ後
3/10(日) 四旬節第4主日 ミサ9:30
英語ミサ 14:30
3/17(日) 四旬節第5主日 ミサ9:30
聖具磨き
3/20(水) 司祭叙階式(広島)13:30
3/24(日) 受難の主日 ミサ9:30
3/31(日) 復活の主日 ミサ9:30
お祝い会
お 知 ら せ
◆能登半島地震支援募金送金のお知らせ
この度能登半島地震支援募金にご協力いただきありがとうございます。防府教会では14万4千円が集まり広島教区へ送金しました。このお金は名古屋教区へ送金され被災された信者、教会のために使われます。募金は引き続き行われますのでよろしくご協力ください。
◆おめでとうございます!
1月28日 洗礼・堅信
グエン・ティ・ゴック
1月28日 結婚
グエン・ヴァン・ホア
グエン・ティ・ゴック
2月24日 洗礼
マリア・マグダレナ 猪口 紫保
命日
主よ、永遠の安息を彼らにお与えください
3日 | 65年目 | ヨゼフ | 横山 三穂 |
5日 | 6年目 | マリア | 松崎 光江 |
5日 | 28年目 | カロルス | 素村 亨 |
6日 | 10年目 | ヨセフ | 貞森 章吾 |
7日 | 10年目 | マリア・アスンタ | 竹田 房枝 |
11日 | 20年目 | ミカエル | 宇野 金太郎 |
11日 | 15年目 | ルチア | 神徳 美江子 |
12日 | 56年目 | ペトロ | 磯村 三千男 |
13日 | 7年目 | Sr.フランシスカ | ロビラ |
13日 | 17年目 | ガラシャ | 西畑 レイ子 |
16日 | 2年目 | マリア・テレジア | 安村 康子 |
17日 | 33年目 | Sr.マリア・カルメン | 生駒 節子 |
19日 | 50年目 | テレジア | 谷中 絹 |
22日 | 14年目 | フランシスコ・サビエル | 松田 章 |
25日 | 9年目 | ヨゼフ | 亀川 晟 |
25日 | 83年目 | カタリナ | 大谷 タケ |
26日 | 17年目 | マリア・ルルド | 兼島 姫子 |
31日 | 44年目 | カタリナ・リッチ | 三島 育枝 |
31日 | 23年目 | エリザベト | 小原 喜久恵 |