
ベタニアの姉弟たち訪問記
フランシスコ・サビエル 外川 直見神父

エルサレム訪問の機会に、一度ベタニアを訪れたいと思っていました。ベタニアにはマルタ、マリア、ラザロの3姉弟が住んでいて、イエスがエルサレムに行かれるときには、必ずその姉弟の家でゆっくりと休んでからエルサレムに向かわれました。この姉弟の聖人たちの記念日は7月29日です。福音書の朗読は、ヨハネ11:19~27(ラザロの復活)、またはルカ10:38~420(イエスの訪問)、それぞれにイエスと姉弟の交わりが温かく描かれています。
エルサレムの城を東に出て、オリーブ山を越えて徒歩2時間でベタニアに着くはずでした。オリーブ山を超えて緩やかに下ると、枝の行列の場となったベトファゲに着きます。あと徒歩30分でベタニアです。しかし、その先には高さ10メートル近い壁が続いていました。これがパレスチナ人たちの生活を遮る「隔ての壁」だと思いました。どこかに通り抜ける出入り口がないかと探しましたが見当たりません。翌日もう一度探しましたが見つかりません。その帰り、エルサレムで観光案内所を見つけたので尋ねましたが、「ベタニアには行けない」との返事。それ以上の説明もしてもらえませんでした。ふと気が付くと、近くにキリスト教の観光案内所がありました。ほっとして入り色々とたずねました。「あそこは本当に無愛想なのです。ベタニアには行けますけど、あの隔ての壁からは行けません。パレスチナ人のバスがエルサレムの北の広場から出ています。OO番のバスです。運転手に聞いて乗ってください。1時間ほどかかりますが。」とのことでした。
早速翌日、北のダマスコ門を出て、バスターミナルでその番号のバスを見つけました。イスラエル人たちのバスに比べて本当に古いバスでした。時間が来て走り出しました。古いバスの割にはなかなかのスピードでした。小一時間かかったでしょう。隔ての壁を大きく迂回して走ったのでしょう。
バスを降りて、ラザロ??と尋ねると、その場所を示してくれました。坂を少し上り、その左側にラザロの墓がありました。道の左側の岩壁を深く掘って墓はできていました。その中に入り、ラザロがイエスの「ラザロ、出てきなさい。」との声をどのような思いで聞いたのだろうと思いめぐらしました。墓の外に出て近くの聖堂に入りました。こぎれいな聖堂でした。正面の壁にはイエスがラザロを復活させられた場面が描かれてあり、「イエスは仰せられた。我は復活であり命である」とラテン語で書かれていました。ベンチに座って、イエスと3人の姉弟との語らい、団らんを静かに黙想しました。
教会を出て少し坂を上ると、「隔ての壁」が見つかりました。オリーブ山とベトファゲを超えてベタニアを探した2日間、実はベタニアのそばまで来ていたのだとわかりました。「隔ての壁」には「パレスチナに自由を」などと落書きが多く書かれていました。パレスチナ人たちの叫びでしょう。
いま、イスラエルを歩まれるイエスが、パレスチナ人にもイスラエル人にも「復活である、命である。」と言われているでしょう。「信じます。」との返事をどのようにイエスに応えるのでしょうか。復活のイエスの力を深く信じられますように。

白浜満司教様をお迎えして
―教区としての核兵器廃絶の取り組みー
マリー・スビラン 瀨川有紀
7月27日、白浜司教様が防府教会に来てくださり、御ミサと核廃絶の講話をパワーポイントやDVDを使って分かりやすく教えてくださいました。なんと言っても、「穏やかな、優しい気さくな司教様」というお人柄で、一人ひとりに向かって、心に届く言葉を頂く事が出来ました。
御ミサの中では、私たちが信じている神さまは、計り知れないほどの到底手が届かないような方ではなく、私たちと繋がっていて、私が願う前から、私の望みを知って、慈しんでくださる神さまであるという言葉が心に残りました。天の神さまを「お父さん」という身近な言葉で呼ばせて頂き、困難の中にある時は、この精一杯の「お父さん!」という信頼を込めた呼びかけが祈りになると知る事ができました。また、「ミサ」とは、2000年の時をかけて、最も完成された祈りで
核廃絶の講話の中では、「核なき世界基金」の立ち上げの目的と活動内容について拝聴しました。この中で、アメリカの司教様が広島を訪問してくださった意義について考えました。アメリカで、現に今も核兵器の研究や貯蔵を行っている州の司教という立場から被爆地に来られるという事が、どのような意味を持つのか。同じ教区の中にあっても、複雑な問題が絡み合っていると容易に想像できます。その中で核兵器廃絶を訴える司教様の勇気と行動力、その意味の大きさを考えた時に、核兵器廃絶が前に進んでいる証拠だと強く感じました。私には今は祈る事しか出来ませんが、子ども達が大きくなった未来に、戦争や核兵器がない世界であって欲しいと願うばかりです。司教様と、その大切な務めの中に、いつも聖霊が働いてくださいますようにと、心を込めて祈りたいと思います。そして、被爆80年を迎える今年、もっとこの問題に向き合っていく時なのだと改めて感じました。
白浜司教様、ありがとうございました。
核なき世界基金
3つの目的
皆様からの寄付金は、おもに 3 つの目的を段階的に支援す
るために使用されます。
1:「核兵器禁止条約」の批准拡大を後押しする活動の支援
2:世界の核兵器由来の放射能被害者の支援と放射能汚染
からの環境回復の支援
3:核兵器廃棄を目指す活動の支援
召命学校に参加して
♪召命学校に参加して 吉本 陽哉
ぼくは初めて召命学校に行きました。教会を出る時は、いろいろな心配がありました。でも、乙女峠でとてもお世話になった大好きな今井さんが連れて行ってくださったので安心しました。
車の中では一緒に行く友達とも仲良く話したりしてとても楽しかったです。
福山に着いて3人の方のお話しを聞きました。最初はお話を聞くのがいやだあぁと思っていたけど、閉いていたらお話しの内容がだんだわかってきてなるほどー!!と思いました。
その後にみんなでタ食を食べてとても楽しかったです。
タ食後、福山城を見に行きました。初めて目の前で城を見たので、大きさや追力にとてもおどろきました。屋台が出ていて、けんを買っていただき、とてもうれしかったです。同じはんの人達もとてもやさしくて仲良くなれて楽しかったです。
教会に帰ってお祈りをし、自由時間でおふろに入ったり、トランプをしたり、たくさんの人と話してとても楽しかったです。
次の日、朝食の後にミサに行き神父さまの「教会という家」というお話を聞きました。
たくさんのやさしい人に出会えて楽しい思い出ができて行って良かったなぁと思いました。また、行きたいです。
♪初めての召命学校 アグネス 渡部茉莉
5年生になったので初めてしょう命学校に参加できました。今までお姉ちゃんが何回も参加して楽しそうだったので、私も行きたいとずっと思っていました。
今回は福山教会であったので遠かったですが、宇部教会の今井さんが車で連れて行ってくれて、行く間もお姉ちゃんや友達と遊びながら行けたのであっという間でした。
何をするのかちょっと不安でしたが、福山城のお祭りに行ったり、岡山教会の人とトランプをしたり、みんなでゲームをしたりして楽しく過ごせました。お祭りではフライドポテトやジュースを買ってもらえて、とてもうれしかったです。
朝ごはんで食べたゆで卵は、私だけ固ゆでで他の人はトロトロでした。私は固ゆで卵の方がすきなので、ラッキー!うんがいいと思いました。
大人の人のお話で、教会のみんなが家族というお話を聞きました。むずかしくてわからない話が多かったですが、日曜日に教会に行けばいっしょに遊んでくれる先生や友だちがいることを今まで当たり前と思っていたけど、とてもしあわせなことなんだと思いました。
とても楽しい二日間でした。また二学期にあるらしいので、ぜったいに行きたいです。
映画「長崎‐閃光の影で‐」
この映画は「日本カトリック司教協議会推薦」の映画です。被爆80年に合わせ、原爆投下直下の長崎で被爆者の救護活動に当たった看護学生を題材にした映画で、長崎出身のカトリック信者であり被爆3世 の松本准平監督の作品です。
8月1日から全国公開 されます。戦後80年の 夏にふさわしい映画です。
是非ご覧ください。
行事予定
8/ 3(日) 年間第18主日 ミサ9:30
8/ 5(火) 教区平和行事:幟町13:00
8/10(日) 年間第19主日 ミサ9:30
追悼ミサ
英語のミサ 14:00
8/15(金) 聖母被昇天 ミサ9:30
8/17(日) 年間第20主日 ミサ9:30
ベトナム語ミサ 13:00
8/23(土) 8月命日の方のミサ 9:30
中高生会
8/24(日) 年間第21主日 ミサ9:30
8/31(日) 年間第22主日 ミサ9:30
教会学校2学期始まり
お 知 ら せ
◆「カトリック平和旬間」8/6~8/15
8月5日・6日・9日には「広島教区平和行事」があります。共に平和を祈りましょう。行事のライブ配信もあります。カトリック広島司教区ホームページ動画コーナーをご覧ください。
◆聖堂塔屋雨漏り修理工事
7/28から聖堂塔屋の雨漏り修理工事が始まりました。
塔の周囲には、足場が組まれネットが張ってあります。
9月中頃までご不便をおかけしますが、けがの無いようご注意ください
命 日
主よ、永遠の安息を彼らにお与えください
1日 | 37年目 | ペトロ | 浴野 照秋 |
2日 | 42年目 | 中村 隆一 | |
5日 | 21年目 | ヨセフ | 山田 政俊 |
9日 | 11年目 | Fr. | 父路門フランソア |
12日 | 20年目 | アルフォンソ | 星出 喜由 |
12日 | 19年目 | マリア | 中村 佐和子 |
15日 | 55年目 | Fr. | ドメンザイン |
15日 | 56年目 | マリアアロイジオ | 今川 タケ |
16日 | 21年目 | アルベルト | 後藤 和也 |
18日 | 49年目 | エルセビウス | 松崎 軍治 |
18日 | 7年目 | エリザベット | 三木 菊子 |
19日 | 4年目 | マリア | 針間 冨貴江 |
20日 | 15年目 | イエス | 柴崎 有明 |
20日 | 13年目 | カタリナ | 岡村 桂子 |
22日 | 3年目 | マリア・ジョアンナ | 古城 和枝 |
22日 | 9年目 | マリア・マグダレナSr. | 桜井 康子 |
24日 | 27年目 | アンナ | 上田 節子 |
24日 | 7年目 | レオナルド | 小川 靖典 |
25日 | 13年目 | Sr. | アンパロ・マテウ |
25日 | 10年目 | セシリア | 岡田 美智子 |